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日本特集:2015年ミスコンのニュースメーカー
日本特集
2015年ミスコンのニュースメーカー
第7位 中川愛理沙さん−品川で咲かせた桜の花
2015年ミス・インターナショナル日本代表の中川さんは開催国の代表として世界の代表をもてなし、SNSやメディアを通して活動を広く伝えました。世界大会での入賞はなりませんでしたが、桜の花びらをデザインした着物姿が高く評価され、ベスト・ナショナルコスチューム賞を受賞しました。
第6位 岡根安里さん−日本人初のトップ10入賞
初の日本代表としてミス・ユナイテッド・コンチネンツ世界大会に出場した岡根安里さん。20歳の若さで挑戦した初の世界大会で大きな注目を集めました。カムイの着物はナショナル・コスチューム部門で3位に入賞し、岡根さんは世界大会で見事トップ10入賞を果たしました。
第5位 3年連続の出来レース:ミス・ワールド日本大会
予想通り、3年連続オスカー所属のファイナリストが日本代表に選ばれ、世界大会に出場しました。日本大会には完璧な英語を話す女性、日本語で上手に受け答えする女性、タレントのある女性、立派なBWAP(目的のある美の計画)を持ち実際に活動する女性が何名も参加しましたが、評価され選ばれることはありませんでした。2年連続準ミスに選ばれた吉岡仁美さんはミス・ワールド・ジャパンの活動に最も多く参加するなど、日本代表にふさわしい活躍を見せています。
ミス・オスカー・ワールド日本大会。純粋な気持ちで大会へ出場する女性たちの気持ちを踏みにじる、日本国内で最も納得のできないミスコンです。
第4位 ミス・グランド日本大会−初の開催
セミ・ファイナルが有楽町駅前広場、そしてファイナルが八芳園で行われました。ミスコンの専門家たちがウォーキングレッスン、ファイナリストへの衣装の提案・確認、オープニングの振り付けを担当、トップ3のイブニングガウンの準備(フィリピンの有名デザイナーによるデザイン、縫製)、世界大会で結果を出した日本人2人を特別講師として招待、音楽の準備・音響を担当、写真撮影、SNSへの頻繁な投稿、動画の作成・上映、確かな情報をファイナリストへ伝える、集計システムの作成、ファイナルの進行を行うなど、 ミス・ワールド日本大会と全く正反対で納得のできる日本大会となりました。 またその大会では、2014年世界大会優勝のDaryanne Leesさんが審査員の一人を務めました。
第3位 ミス・グランド日本代表−田中綾郁フィーバー
世界大会が行われたタイの地元ファンの心を鷲掴みにした田中綾郁さん。看護師としての経験や目標、ウォーキング、手作りのナショナル・コスチューム、ベスト・イブニングガウン賞を受賞したガウン、おもてなし、表現力、発信力、チャーミングな笑顔が大きく評価され、田中さんは世界大会で見事トップ10入賞を果たしました。
第2位 ミス・インターナショナル・クイーン・オブ・コーヒー世界大会優勝−内田有理さんの活躍
2015年、年明け後すぐの世界大会で感動の優勝を果たした内田さん。その後も国内を駆け回り、コーヒー関係の仕事やイベントへの参加・取材、自習、本の出版と活躍を広げています。現在コンロンビアで行われている世界大会でも前年度優勝者として大会を支え、地元の人々と近くそして深く関わり、大会を盛り上げています。
第1位 ミス・ユニバース世界大会−宮本エリアナさんトップ10入賞
宮本エリアナさんはアメリカ人の父と日本人の母を持つダブル。彼女は初のダブルの日本代表として、ネットなどでも注目を集めました。Missosologyは、宮本さんが長崎県代表に選ばれた直後から彼女に注目し、すぐに取材するなどし、日本語と英語で記事を書き投稿し続けました。その結果、宮本さんの存在と活躍が世界中へ広まりました。宮本さんはその後多くの取材を受け、メディアにも取り上げられました。注目の出場者として世界大会に出場し、トップ10入賞を果たしました。
フィリピンから学ぶミス・ユニバース国内大会のシステム
トライ、トライ、トライ!
世界大会出場まで何度でも挑戦できるミス・ユニバース・フィリピン大会(Binibining Pilipinas)のシステムが、国内大会のレベルを上げ、盛り上がりを見せ、世界大会で確実に結果を出している。
過去6年間のミス・ユニバースフィリピン代表の結果は以下の通り。
2010年 Maria Venus Raj ー2008年ミス・アース・フィリピン国内大会5位(一番左の写真)、2010年Binibining Pilipinas優勝、そして、ミス・ユニバース世界大会5位。
2011年 Shamcey Supsup ー建築家(国家試験成績1位)である彼女はBinibining Pilipinasに初参加・優勝、そして、ミス・ユニバース世界大会4位。今年度も、2012年の優勝者 Janine Mari Tugononは4位(下の写真一番右);2014年の優勝者 Mary Jean Lastimosa 5位(一番左)。
2012年 Janine Mari Tugonon ー2011年Binibining Pilipinas4位、2012年Binibining Pilipinas優勝、ミス・ユニバース世界大会2位。今年度も、Mary Jean Lastimosaは2度目の参加、トップ5受賞ならず。
2013年...
ミスコン世界4大大会、話題がないと結果を出せない日本代表
先日、2015ミス・ユニバース世界大会が終わり、今年のBIG4(ミスコン世界4大大会)が全て終了しました。 歴史に残る感動と喜びの結果を出したミスコン大国フィリピン。主要大会であるミス・アースとミス・ユニバースの2大会で優勝を果たしました。 日本初のミックスである代表として大きな話題を集めた宮本さんのトップ10入賞のみで終わった日本、なぜ日本代表は結果を出せないのでしょうか?
1.システムの違い
ミスコン大国フィリピンでミス・ユニバース・フィリピン代表を決める国内大会Binibining Pilipinas。この間、世界一に輝いたPia Alonzo Wurtzbachさん(右の写真)はこの大会に何度挑戦したのかご存知ですか?
正解は3回です。
1度目 第5位。
2度目 トップ7入賞ならず。
3度目 優勝そして初めてフィリピン代表となり、世界一に輝きました。
何度でも挑戦できるフィリピンの国内大会。そこで努力・競争・挫折・挑戦・巡り合わせ・ドラマ・覚醒などを経験し、世界で活躍する精神・肉体・駆け引き・自信・外面の美・内面の美・表現力・メディアへの対応・SNS発信の下地を身につけることができるのです。
目を日本国内に向けると、ミス・ユニバース日本大会への参加は一度のみと制限されています。そのシステムが日本代表、伸び悩みの原因の一つではないでしょうか?
2.適切なトレーニング
2015ミス・ユニバース世界大会の水着審査を例に挙げたい。フィリピン代表と日本代表、そのウォーキングのレベルに大きな差が見られました。2人の登場20秒間をそれぞれ見て比較しただけで、どちらが世界一に輝くのかが分かります。宮本エリアナさん(左写真)は決してウォーキングが下手ではありませんが、日本大会後そのウォーキングに上達は見られませんでした。
世界で結果を出すためには適切な指導者そして、効果的なトレーニングが必要です。
3.作戦
何の作戦なくして入賞、そして優勝は達成できません。イブニングガウンの色はどう選べばいいのか?今年のミス・ワールド世界大会優勝のスペイン代表のガウンそして、ミス・ユニバース世界大会優勝のフィリピン代表のガウンもクラウンの色とデザインにマッチして豪華でした。これに対し、日本代表のイブニングガウンの評判は例年とても低く、他の国から一歩も二歩も遅れています。工夫・改善が必要です。
メディアへの対応はどうすればいいのか?制限せずに取材を受け続ければ、一時的に注目されてもあっという間に話題に上がらなくなります。これをコントロールすることが大事です。
ミス・アース日本代表そしてミス・ワールド日本代表の投稿ビデオ。この出来には正直顔を覆いたくなります。他国に比べてスムーズではない英語力を磨き、そして映像編集はもっと工夫して、注目してもらえるビデオに仕上げる必要があります。
最後に、これまでの結果の出ないやり方に従う、またはこだわるだけでなく、ミスコンの専門家にアドバイスを求めることで新しい道そしてチャンスが広がります。
世界4大大会において話題がないとトップ10入賞できない日本。次のトップ10入賞まで再び7年待つのでしょうか? いや、日本人は良いものを真似て工夫・改善させ世界一のメイド・イン・ジャパンを創造することが得意です。「技術は嘘をつかない」これまでの制限を見直し、適切なトレーニングを行い、専門家を交えて作戦を立て実行すれば、今年のフィリピンの記録を超えることが近い将来できるのではないか? 私はそんな大きな夢を心に描いている。/記事:伊勢翔太
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MUJ 2015 を終えて:: 新たなヴィーナスの誕生
This article was originally penned in Japanese by Missosology Japan correspondent Mariko Ankai. Photographs by Stephen I. Diaz.
新たなヴィーナスの誕生
~2015ミス・ユニバース・ジャパンを終えて~
2015年3月12日、ホテル椿山荘TOKYOにて「2015ミス・ユニバース・ジャパン」が開催された。まもなく結果発表というとき、場内にイタリアのオペラティックポップ“Time To Say Goodbye”が流れる。空気を浄化してくれるような神聖な音楽は、私の心にイタリアのルネサンス絵画『ヴィーナスの誕生』を思い浮かばせた。まさに、会場中が新たなヴィーナスの誕生を待ち望んでいる瞬間だった。
世界大会への切符は、笑顔が印象的な長崎県代表の宮本エリアナ(20)が手にした。昨年、長崎県代表から日本代表となった辻恵子からのバックトゥバックのはずだったが、残念ながら辻はインフルエンザにより欠席。代表の証であるサッシュ(たすき)とティアラは、司会を務めた俳優の高橋克典氏から渡された。
ビューティキャンプが過酷だとすれば、大会本番は無情とでも表現しようか……。誰もが舞台から突き出たランウェイを歩くことを思い描き、トレーニングに励んで来たことだろう。しかし、無情にも1stセッションのダンス審査後、同大会を象徴する水着によるウォーキングを披露できたのは全出場者44名中、たったの16名。その後5名へと絞られ、ドレス審査と質疑応答へと進んだ。自身の優勝を信じていたファイナリストが何名いたかはわからないけれど、失意の中、応援に駆けつけた家族や友人の目の前で、ライバルの勇姿を舞台後方から笑顔で見守らなければいけないとは、何とももどかしい。
大会終了後、Missosology Japan で注目の候補者の一人としていた、岩手県代表の冨田彩紀子に話を伺う。挑戦に際し、並々ならぬ強い意志を見せていた彼女の佇まいからは、非常に悔しい思いが滲み出ていた。しかし「結果は残念だったけれど、ここまで自分が変われるとは思わなかった。今は満たされています」と語り、ライバルだった宮本の優勝も納得しているとして、素直にエールを送る清々しい姿に心が動かされた。
そして、本大会でひとつ言及しておきたいことがある。
優勝した宮本は、自身がハーフであることから差別に苦しんで来たことを明かしている。
ファイナルセッションでの質疑応答では、影響を受けた人物を問われ、同じく人種差別に苦しみながらもスターの座へと駆け上がった、マライア・キャリーの名を挙げた。
多民族国家ではない日本において、ハーフが日本代表になることへの疑問の声も上がっているようだが、世界大会では国の名を背負った国の代表が集まるとはいえ、あくまでも一個人を選出する大会であるということを強調しておきたい。かつてミスUSAとして、米国ではマイノリティであるアジア系の女性が選ばれ、世界大会で優勝したケースもある。若い女性のチャンスが、血や肌の色によって奪われたり、それによって優劣がつくことがあったりしてはならない。これは日本であっても同じではないだろうか。
80ヶ国以上もが集まる世界大会では、まずは周囲に埋もれてしまわぬよう、注目されることが最初の仕事と言っても過言ではない。今までにはない日本代表として、宮本が注目を集めることは間違いないだろう。そのフレッシュなビッグスマイルを引っ提げて、自身の魅力を存分にアピールしてほしい。
今年は昨年のファイナリストが数名、本大会のスタッフとして運営に携わっていた。自らも出場経験がある人たちがそばで見守り、大会を導いていたことは、今年のファイナリストにとって心強いものだっただろう。こうしてミス・ユニバース・ジャパン、そしてミス・ユニバースの遺伝子は受け継がれてゆく。
世界大会へ行く者、元の生活に戻る者、新たな道を歩み始める者……。行き先は様々だがこの貴重な経験を糧に、希望に満ちた若い女性が多く輩出されることも、この大会の醍醐味のひとつ。今後の彼女たち、そして後に続く2016年の挑戦者を引き続き追ってゆきたいと思う。
まずは、世界大会へと挑む、宮本さんの健闘を願って。
取材・文/mariko
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